その他の絃楽器

伝統的に管絃を演奏する楽人は、雅楽の三つのジャンルの音楽、舞踊のレパートリーをすべて演奏する。これらの作品で使われる、別の絃楽器は和琴である。

和琴

概要

六絃の下部が少し広がったコト。約190センチ長で、頭部は15センチの幅、下部は24センチの幅がある。国風歌舞の伴奏に使われる。

和琴
©京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター

図 1

調絃

和琴の調絃は図2の通りで、A-430Hzに調絃される。絃は低い方(演奏者に遠い)から順に一〜六まで番号が着いている。箏と同じく、可動式の柱(じ)があり(図 1 には写っていない)、二種類の調絃がある(図 2)。演奏者は小さなバチを右手に持ち、すばやくアルベジオで絃をかき鳴らす。左手は、絃を弾くか、五つの指でアルペジオで鳴った音の五つ抑え、一絃だけ余韻を残す。

和琴の調絃

図 2