唐楽の管絃、舞楽で使われる三つの打楽器は、鉦鼓、太鼓、鞨鼓である。鉦鼓は直径15センチ(6インチ)ほどの小さなゴングで、漆塗りの枠に吊るされ、木製または石製のバチで打たれる。
図 1
図 2
図3は、木製バチと石製バチで打った時の鉦鼓のスペトラム分析である。両者の間の音質の差はほとんどないことを示している。
図 3
鉦鼓は、左手または右手の一方と両手の二種のアタックがある。後者は右手の方がわずから遅れて打たれる。どちらの場合も、バチは打たれたあと、鉦鼓の上に置かれたままになる。
右手のアタック | 左手のアタック | 両手のアタック |
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石製バチ |
木製バチ |
石製バチ |
木製バチ |
例 1