オーケストレーション

はじめに

管絃合奏の標準的な編成は16人である。すなわち、管楽器9人(篳篥3、龍笛3、笙3)、絃楽器4人(琵琶2、箏2)、打楽器3人(太鼓1、鉦鼓1、鞨鼓1)である。

管絃を室内で演奏することは可能で、その場合、人数は10人、5人、3人など様々である。たとえば、管楽器各1、絃楽器各2、打楽器各1では合計10人、管楽器各1、絃楽器各1で合計5人、管楽器のみ1人ずつだと3人になる。

8つの管絃合奏の楽器は三つのグループ、すなわち管楽器、絃楽器、打楽器に分かれる。それぞれのグループはそれぞれ規定された役割を担っており、その役割は途中で変わることはない。篳篥と龍笛は旋律を提示する。絃を弾く箏と琵琶と、残りの楽器、すなわち笙は、旋律に関係のある音程のある旋律型と和音によって、音程を持たない打楽器的なアタックを装飾することによって、管楽器と絃楽器の橋渡しをする。